Derailleur Brew Works

online shop

BEER

メインビジュアル

ニューワールズ・エンド・スーパーノヴァ

ウラなんばのクラフトビアバル、「arca→archa」とのコラボ。
特製スパイスたっぷりのジンシャーシロップとブラッドオレンジを使用。
ブラッドオレンジIPA
原材料:麦芽/ジンジャーシロップ/ブラッドオレンジ/ホップ/カラギナン
ABV:6.0 IBU:35 SRM:-

¥3,960 ~ ¥15,840

カートに追加しました。
お買い物を続ける カートへ進む

この時間になると、いつも僕の横の席にエミリーさんは座っていた。
雨降りの朝、今日は会えない日だ。
ちょっとほっとして、僕はジンジャーエールを飲み干す。

もう、気が抜けていて。
いつも、エミリーさんは僕の横の席で酔っていた。
明け方に思いついたように、あんたみたいな私と似たようなやつが集まるものね。
でもね、こんな出会いを、一生の何分の一なのかなんて、よくできた腕時計なんかで計るもんじゃないわ。
そう言って、エミリーさんは、《歩日ARCA(アルカ・アルカ)》を出ていった。

それから、エミリーさんには会ってない。

同じ夜明けを見つめていた、二人だったような気はしてるんだけど、同じ言葉に傷ついてもいて。
変わらない君だけがいつも、そこにいてくれたらいいのに。
エミリーさんに言われた言葉が、僕に呪いをかける。
だから、今は、ちょっとほっとしている。
僕はジンジャーエールを飲み干す。
もう、気が抜けていて。

ドゥルスタンタンスパンパン
ビートマシンのような電磁ピストの起動音が遠くで聞こえる。
エミリーさんのマシンだ。
僕らの世界はどこだってライブステージで。
彼女の起動音で、僕はビートマシンだ。

あの日の仲間たちはみんな、おとなになって散り散りさ。
いつか、僕はきっと長い手紙を、エミリーさんに書くだろう。

僕も《歩日ARCA(アルカ・アルカ)》をあとにする。
ついこないだ、エミリーさんが向かった2‐10郭(ツーテンカク・タワー)は、マグネシウムの塔のように燃えはじめて、足下の『シン・世界』は、溶けたマグネシウムがまばゆい光を放っていた。
アルミニウムのように、エミリーさんの夢が溶けてゆく。

僕はジンジャーエールを飲み干す。
口ずさむのは1.2.3でバックビート。
僕はビートマシンだ。

どこまでも、ゆける、
どこまでも、ゆける。