Derailleur Brew Works

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BEER

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マナミ・サマー・ヌード

柑橘系の香りが程よく広がり、麦芽の甘味、小麦の穀物感、ホップの苦味がバランスよく口の中に留まります。
アメリカンウィート
原材料:麦芽/ホップ/カラギナン
ABV:5.0 IBU:30 SRM:-

¥3,600 ~ ¥14,400

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私の恋をまんまと奪った泥棒は、掴んだ手を離してはくれなくて、こっちも振り返らずに、


どこに行こうか?

じゃあ、海がいい。
マナミは少し、なにか企んでいる顔で答える。

非常警報のベルはどこかしこでけたたましく鳴り響いているのだけど、
マナミにはどこか遠くで鳴っている、そんな気持ちだった。
少し潤んだ目には、南港(サザンポート)地区の灯台の灯りも、遠くに見える街(ニシナリ)の灯も、
ただ、滲んで見えた。

街(ニシナリ)はいたるところで小規模の爆発が起こっていて、
小さく聞こえる悲鳴、怒号。
不謹慎だけど、その不規則な爆発は、まるで花火のように綺麗に思ってしまう。
ダメなんだけど、掴んだ手を離すつもりはなかった。
マナミも、きっと、泥棒も。

最後の花火が消えた瞬間。

南港(サザンポート)地区は二人だけだからって、もう大丈夫だからって彼は嘯いて、波打ち際に走りだす。

掴んだ手をふいに引き寄せて、マナミの肩にちょこんと頭を載せて、泥棒は囁く。
僕らは今、まるで、はしゃぎすぎてる
チルドレン・オブ・サマーだよ。

サマー・オブ・ラヴ

真夏の夜は、時とともにマナミの服を溶かしちゃったみたいで。
胸と胸が
指と指が
からまりながら。

でも、マナミは思い出してしまう。
通り過ぎてしまうまで、何も考えたくないな。

そうマナミはつぶやいて、小麦色の素肌を顕にしたまま
誰かが忘れていった ー砂浜のような小麦で作ったビール、
って昔店長が言ってたよなー
ボトルを手に取り、胸に惜しみなくかけて
ねえ、今キスすると、きっとビールの味がするよ。

いつかの誰かの感触をマナミは思い出しながら
そのすべてが通り過ぎるまで、そんなことを、彼に話しかけてしまうのだった。