Derailleur Brew Works

online shop

BEER

メインビジュアル

雪解けキャットファイト

黒糖蜜を使用し、ダークストロングらしいボディ感とふくよかな甘みに、和の優しさを加えました。
ベルジャンダークストロング
原材料:麦芽/黒糖蜜/ホップ/カラギナン
ABV:7.5 IBU:23 SRM:19

¥3,960 ~ ¥15,840

カートに追加しました。
お買い物を続ける カートへ進む

7年前の海上要塞人工島群、Fatboyzと次世代型特殊私兵軍隊による、
舞洲(マイシマ)諸島武装蜂起事件。
事件後、世界は4つに分割された。

AREA2470(ニシナリ)を中心とした四大大陸を
圧倒的資金力で牛耳ている贅四衛府(ゼイシイエフ)。

人造忽布冷戦時代の幕開けである。

”トビタsin/city(TOBITAシン地)上空、3万フィート”
無線越しに現状報告を行う操縦士。
許可を求めるかのように、言葉を続ける。

間もなく、AREA2470(ニシナリ)領空に近づきます。
降下20分前、機内減圧開始。

貨物室で一人待機をしている『エリヨ・波寝』が無線に返答する。
自動開傘装置の解除装置を外せ。
いいぞ、視界は良好だ。

武装蜂起事件後、解体されたものの、
度重なる忽布テロルに業を煮やした贅四衛府(ゼイシイエフ)の肝いりで
再構築された新生Fatboyz。
彼女は、その新生Fatboyzの新人にして、この作戦の指揮を任されていた。
初の任務にも関わらずだ。
贅四衛府(ゼイシイエフ)の期待なのか、全権委任という名の無視(ネグレクト)なのか。
エリヨも彼らからの扱われ方に、早くも慣れてしまっていた。

降下1分前、電磁二輪駆動機(ロードバイク)の起動を。

無線が告げる。機内とのお別れと景気づけに、ポケットに忍ばせていたビールを口に含む。
エリヨの祖母、キヌ波寝が持たせてくれた黒糖と一緒にだ。
ずっとそれでうまくやってきた。

時速130マイルで落下する。風速冷却での凍傷に注意しろ。
エリヨは表情を変えずに頷く。

雲を切り裂くように、起動したての電磁二輪駆動機で、
エリヨはただ、自らを貨物機から落下させた。

かつて贅四衛府(ゼイシイエフ)の解体を目論みテロルを実行した囚人番号T-2014、キョウスケ。
服役中であった彼が、昨日未明に脱走したことが判明。
トビタsin/city(TOBITAシン地)に潜伏しているとの情報を得た
Fatboyzは、貨物機からの空中降下によるAREA2470への潜入を選択した。

冷却された風が冷たい。
無線から感情を押さえた声がする。

エリヨ。無事着いたようだな。いいか、君の任務は
AREA2470(ニシナリ)の料亭街(レストラント・タウン)、
トビタsin/city(TOBITAシン地)に単独潜入。
T-2014、キョウスケの安全を確保、贅四衛府(ゼイシイエフ)へ奪還する事だ。
例の新型電磁二輪駆動機が完成する前に、T-2014を奪還しなければ大変なことになる。
残された時間は、わずかだ。
回収地点への合流まで4時間だ。

スムーズな任務なんでしょ?大佐。
夕食までには間に合いそうね。

エリヨは無線の主にそう返す。

周波数が振れる音。
誰かがFatboyzの無線帯に介入(ジャック)している。

”君がエリヨか。エリヨ・波寝、いい名前だ。夕食に間に合えばいいが、
俺を捕まえるのに足踏みしてたら、モーニングコーヒーを、
ご一緒したいものだね。この街で、ククク”

あなた、T-2014、キョウスケね。名前を褒めてもらったのは今日で3回目だわ。
ありがとうとは言っておく。
エリヨは口角だけをわずかに上げ、大佐には聞こえないように周波数を限定(ロック)した。

”俺は逃げも隠れもしない。確保するならすればいい。回収するならすればいい。
だが、お前さんの上司(ボス)の目的が、俺と贅四衛府(ゼイシイエフ)との間の『雪解け』なら”

雪解け・・なら?
エリヨは聞き返す。

”雪解けするなら、俺の部下とお前さんが競技(レース)をするといい。新型の電磁二輪駆動機を用意しておく。
お前さんの好きな、ビール一本を賭ける価値はあるゼ”

奇妙な提案を彼から受けたエリヨは、彼の指定する
トビタsin/cityの料亭(レストラント)、
『猪口冷凍餌洲娘』へ、向かうことにした。
まだ、4時間は楽しめそうだから。